私の家の上には田中さんという私の両親と年の近いご夫婦が住んでいます。
引越しをしてきてからすぐに「うちの息子が茨城で無農薬でお野菜を作っているのよー」とカゴいっぱいのお野菜をいただきました。とにかくあまりの美味しさに感動した私はすぐにその息子さんに連絡を取りお野菜を送ってもらうことになりました。
そして今日、息子さんご夫妻の奥様、田中久美子さんが書かれた本が届きました。

素材ごとに品種や保存方法の説明が綴られています。
また、ひとつずつ、採れる時期のエピソードが添えてあり、野菜作りへの愛情を感じます。
偶然にも久美子さんの生まれ育った街と近い都会育ちの私も今、こうしてお料理作りをして生産者からお話を聞かないとわからないことが沢山あります。
四季折々の畑のお話がある中で、冬の「落ち葉かき」のお話がわたしにはとても印象的でした。
落ち葉と米ぬか、鶏糞、水を重ねて足で踏み、自然発酵による熱を発生させる作業はなんて美しいんでしょう。
秋に紅葉して私たちの目を楽しませてくれた後、落ち葉が3月に蒔く夏野菜の種を温め、苗の成長を促すための温床作りに一役買っていたとは…。
冬の落ち葉が夏野菜を作る上でも役に立っていたんですね。
都会では考えもしないことが田中さんの農園ではあたりまえに行われています。
純粋に土と自然に向き合った農業をされている田中さんのお野菜はほんとうの野菜の味がします。
根っこ付きで送られてくる田中さんのお野菜がこの本を読んでもっともっと愛しくなりました。
いつもいつも本当に美味しいお野菜をありがとうございます。

お日さまごはん―大地の野菜レシピ
田中 久美子
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田中さんのブログ 田中農園・ペトラン